ビールについて学ぼう:第十六回 ~おまけ~
前回でビールについての基本的な(たまにちょっと突っ込んだ話もしましたが)話は終わりました。いかがでしたでしょうか? 私自身もこのシリーズを書きながら改めて調べ直したこともあったりして、ビールについてもう一度学び直した感じです。 さて、今回は「おまけ」ということですが、実はずっと何を書こうかと悩んでました。書いてるうちに思いつくだろうと最初からおまけの回を作っていましたが、なかなか思いつかなくて...... 最近は家でビールを飲んでいますが、やっぱりその時使うグラスはどれにしようとか、考えるんですね。店では基本的には専用グラスを使うのでいいのですが、家にいる時はそういうわけにもいきません。そうなると個人的に集めていたベルギービールの専用グラスから合いそうなものを選んだり、IPAだとシュピゲラウのIPAグラスにしたり。 ということで、最終回の今回はビールのテイスティングというか、気軽に飲むとしてもちょっとだけこだわってみたいことについて話してみます。 多分、ビールは冷たいほうが美味しいと思っている方も多いのではないでしょうか。でもビールによっては冷た


ビールについて学ぼう:第十五回 ~Are you ready?:パッケージング工程~
『熟成・貯酒工程』も終わり、ついに美味しいビールが完成しました。あとは皆さんのところに届けるだけです。そのためには輸送できる状態にしないといけません。それが『パッケージング工程』です。 要するに瓶や缶、あるいは樽に入れて酒屋さんやスーパー、飲食店に届けるようにする工程です。容器に詰めるだけのようですが、実はここにも色々あるんです。見ていきましょう。 濾過 熟成・貯酒工程のところで浮遊している酵母などが残っていると話しました。底に溜まった大半の酵母やタンパク質などは熟成・貯酒工程で取り除かれますが、浮遊しているものはそのままだと容器に入ってしまいます。そこで濾過することで、これらの浮遊物を取り除くことができます。こうすることでビールの透明感が得られます。 加熱処理 濾過することで酵母などは取り除かれますが、やはり完全にというわけにもいかないようです。あまり詳しく話をすると微生物管理の話に入り込んでしまいそうなのでやめておきますが、加熱処理をして酵母を死滅させ完全に発酵を止めてしまいます。これによりビールの安定性が増します。 日本で『生ビール』と呼ば

