ビールについて学ぼう:第三回 ~麦、麦芽と焙煎について~
さて、第三回はビールを最もビールたらしめる原料の麦についてです。 「麦」はイネ科の植物で、大麦や小麦、ライ麦、エン麦などの種類があります。その中でビールの原料に使われるのは大麦がほとんどです。 大麦にも種類があって、穀粒が2列に並んでいる二条大麦と6列に並んでいる六条大麦です。ビールには六条大麦より一粒が大きい二条大麦が使われることが多いですが、六条大麦を使う場合もあるようです。大麦の他にはドイツのヴァイツェンやベルギーのホワイトビールのように小麦を使うものもあります。 この大麦、そのままではビールの原料としては使えず、麦芽化します。なぜ麦芽にするのでしょうか。 大麦の粒はデンプンやタンパク質が蓄えられている胚乳と、発芽して成長する部分である胚とにわけられます。この大麦からアルコールを生成する酵母は、デンプンのままでは分子量が大きすぎてアルコールに分解できませんが、小さくなった糖であれば食べることができ、アルコールを生成できます。なので、酵母が食べられることができる糖までデンプンを分解する必要があるんですね。このデンプンを糖に分解するのが酵素であ


ビールについて学ぼう:第二回 ~基本の原料とドイツのビール純粋令、そして日本~
シリーズ第一回の「そもそもビールって?」では、ビールの定義は「麦から造った醸造酒」としました。当然、ビールの基本の原料のひとつは麦です。使われる麦の種類も色々ありますが、詳しいことは第三回の「麦、麦芽と焙煎について」でお話します。 その麦の他に基本の原料として必ず使われるものは、ホップ、酵母そして水です。このあたりは皆さんご存知のことが多いですね。 「基本の原料の話ってそれだけ?」という声が聞こえてきそうですので、突っ込んだ話をもう少し。 ビール純粋令ってご存知ですか?これはドイツのビール製造についての法律で1516年にウィルヘルム4世によって制定されました。昨年はちょうど500年ということでドイツでは記念の式典などもあったようですが、この法律は食品の品質を保証する世界最古の法律と言われています。 このビール純粋令によって定められているのは「ビールは大麦、ホップ、水のみから造らなければいけない」というものです。1993年の酒税法の改正で大麦以外の麦芽や砂糖が使えるようになりましたが、基本的にはほとんどの醸造所は従来の純粋令を守っており、フルーツや


フブロン・シュフの樽、開栓しました!
昨日、ブロンシュ・デ・ナミュールの樽がなくなったので、新しくフブロン・シュフを開栓しました。 先日ブログで限定ビールを紹介した時にボトルのフブロン・シュフも紹介しましたが、今回、樽も入りました。もちろんこちらも限定の樽なので、今だけです! この間も書きましたが、店主が大好きなアシュフ醸造所のベルジャンIPAであるフブロン・シュフ。ほんと、ここの醸造所はどれを飲んでも美味しい!! 樽のほうが少しドライな感じがしますが、あらためてボトルと飲み比べてみたいと思います。 限定入荷のフブロン・シュフの樽、是非お楽しみ下さい!!


最近、キッシュやってます。
キッシュって色々とバリエーションが出せるので、やってみたいなと思ってましたが、粉もんの経験がほとんどなかったので、手を出してませんでした。 そんなこと言っても何事も経験なので、ようやく挑戦。 美味しいと言ってもらえるものができたので、先月の中頃から、キッシュ始めました。 スタートは定番の『キッシュ・ロレーヌ』と『アスパラベーコンのキッシュ』。 その後は『ツナとコーンのキッシュ』。 こちらは『れんこんのキッシュ』。焼きたての写真なのでだいぶふくらんでますが。 ここまでは、小さなココットでプチキッシュにしてたのですが、ハロウィンを意識して作った『かぼちゃのキッシュ』から大きめのを切り分けるようにしました。 そして今回は、こちらも定番の組み合わせの『ほうれん草とベーコンのキッシュ』です。 2種類はいつもご用意したいなと思ってます。
ネタ切れしないように頑張ります!!


ビールについて学ぼう:第一回 〜そもそもビールって?〜
以前、限定ビールを紹介した際に「ドライホッピング」について触れましたが、その時に「ビール製造の工程の説明をする」と言いながら、すっかり時間が経ってしまいました。 お客様からもビールについて質問されることがよくあるのですが、あやふやな部分もあったりして正確にお答えすることが出来ないこともちらほら。店主自身の知識の整理も兼ね、ビールの原料から製造について「ビールについて学ぼう」シリーズとして書いていきます。お付き合いのほど、よろしくお願いします。 第一回の今日はまず「そもそもビールって?」です。 日本の代表的なお酒と言えば日本酒。米が原料になっていることは皆さんご存知ですよね。ワインならぶどうが原料です。ということでお酒の分類はそれに使われている「原料」に由来していることがわかります。「いや、ちょっと待って。焼酎にも米の焼酎があるよね。」 そうなんです。焼酎の場合、麦、芋、米などその原料は色々あります。米を使った焼酎と同じ米をつかった日本酒は何が違うのか。それはその製造方法です。どちらも米に含まれる糖分を発酵させアルコールを作っていますが、焼酎の場合


10月13日の営業時間変更のお知らせ
10月13日金曜日の営業開始は都合により19時からとなります。 ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。 ビアバル コムシェモア 店主
六甲ビールの『New England IPA』入荷!!
六甲ビールさんから新しい樽生が入荷しました。 New England IPA ニューイングランドIPAは最近注目度が上がっているIPA。アメリカのニューイングランドで生まれた新しいタイプのIPAです。 特徴はホップ由来の柑橘やトロピカルな香りがしっかりしていることと、強い濁りがあること。また通常のアメリカンIPAより苦味が抑えめなことだそうです。 かく言う店主、このタイプのIPAは初めてだったので楽しみにしていたのですが、まず見た目は確かにかなり濁ってます。口に含むとトロピカルな甘い香りと華やかな柑橘系の香りがふわっときます。しばらくその香りと味わいを楽しんだ後に比較的しっかりした苦味がやってきます。 六甲ビールさんも今回は意図的に苦味を強めにしたとのこと。ガツン系のIPA好きにも楽しんで頂けるのではないでしょうか。 こちらのビール、いつもより多めに入荷したので、しばらくお楽しみいただけると思います。


限定ビール&樽生ビール入荷のお知らせ
先月、限定ビールを2つ入荷しましたが、新たに3銘柄の限定ビールと、こちらも限定の樽生ビールを入荷しました。 どれからご紹介するか迷うところですが、まずは樽生から。 リーフマンス・イエロー(リーフマンス醸造所) このビールはボトルを限定で入荷しましたが、超人気であっという間に完売しました。 本当に飲みやすくて爽やかで、フルーツビールはどちらかと言うと女性に人気なんですが、これについては男性のお客様からもご好評いただきました。ある男性のお客様はとても気に入られたようで、3本目を飲もうとされたのですが、限定で残り少ないので、ということでお願いして他のビールをご注文いただいたこともありました。 そんな超人気のリーフマンス・イエローが樽で入荷。正直なところ、樽のほうがより爽やかさとフルーツの味わいが際立っており、とても美味しいです。実際に去年リーフマンス醸造所を訪問され、現地でこのビールを飲まれた方が今年入荷したボトルを飲んで「こんな味だったかな?」と思われたそうですが、樽を飲んで「これこれ!!」とおっしゃってました。 そんな貴重なビール、一樽限定ですので

