ブロンシュ・デ・ナミュールの樽生を開栓しました!!
シュフ・ソレイユが完売した後、ヴェデット・エクストラホワイトに戻ってましたが、今回新しく、ブロンシュ・デ・ナミュールを開栓しました。
このビールはデュ・ボック醸造所が作るベルジャンホワイト。ヴェデット・エクストラホワイトなどと同じようにフルーティーで爽やかな酸味があり飲みやすいのですが、このビールの特徴はなんと言ってもオレンジピールから来る苦味を感じること。コリアンダーの風味と相俟ってスパイシーさを感じる、飲みやすさの中にちょっとしたクセのある、そんなベルジャンホワイトです。
ネットでこのビールの紹介を見ていると『「ブロンシュ・デ・ナミュール」は「ナミュールの美女」という意味』と書かれていることが多いのですが、ブロンシュは白という意味のフランス語で、美女という意味は多分ないと思うんですよね。
そこでデュ・ボック醸造所のホームページを見てみると“Blanche de Namur was the daughter of Count Jean de Namur.”となっていました。このJean de Namur伯爵の娘というのがすごい美人だったそうで、スウェーデンとノルウェーの王だったマグヌス4世が権威のある妻を探してフランスに向かっている際に、この娘さんに出会いその美しさに「誘惑」され結婚することに。1335年の8月にスカンジナビアに行き、スウェーデンとノルウェーの王女になった娘さんはそのまま戻らなかったそうです。
この王女の美しさと優しさ、そして繊細さを思い出し、デュ・ボック醸造所は彼女にこのホワイトビール”Blanche de Namur”を捧げたということです。
これを見ると”Blanche de Namur”はナミュール伯爵の娘で、その人が美人だったということですので、”Blanche de Namur”が「ナミュールの美女」という意味ではないように読めますね。
いずれにしても、こんな風にビールの名前の由来をわかって飲むとなんとなくロマンチックですね。
このブロンシュ・デ・ナミュールはスポットでの入荷となりますが、次の入荷は未定ですので、この機会に是非。ヴェデット・エクストラホワイトや、つい最近定番に仲間入りしたブロンシュ・ド・ブリュッセルとの違いも味わってみて下さい!