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ビールについて学ぼう:第一回 〜そもそもビールって?〜

以前、限定ビールを紹介した際に「ドライホッピング」について触れましたが、その時に「ビール製造の工程の説明をする」と言いながら、すっかり時間が経ってしまいました。

お客様からもビールについて質問されることがよくあるのですが、あやふやな部分もあったりして正確にお答えすることが出来ないこともちらほら。店主自身の知識の整理も兼ね、ビールの原料から製造について「ビールについて学ぼう」シリーズとして書いていきます。お付き合いのほど、よろしくお願いします。

第一回の今日はまず「そもそもビールって?」です。

日本の代表的なお酒と言えば日本酒。米が原料になっていることは皆さんご存知ですよね。ワインならぶどうが原料です。ということでお酒の分類はそれに使われている「原料」に由来していることがわかります。「いや、ちょっと待って。焼酎にも米の焼酎があるよね。」

そうなんです。焼酎の場合、麦、芋、米などその原料は色々あります。米を使った焼酎と同じ米をつかった日本酒は何が違うのか。それはその製造方法です。どちらも米に含まれる糖分を発酵させアルコールを作っていますが、焼酎の場合はお酒を醸造した後に「蒸留」という工程があり、アルコール分を更に精製するんですね。だから日本酒のアルコール度数がだいたい11〜18%であるのに対し焼酎は25%とか、もっと高いものもあります。ということで分類のもう一つの要素は製造方法ということになります。

本題のビールについて見てみましょう。

ビールの場合、アルコールの元となる糖分は麦からきています。ですので原料から見れば麦を使ったものがビールです。

では製造方法はどうでしょう。これは日本酒と同じで麦由来の糖分が酵母による発酵でアルコールになり、蒸留という工程を経ないので、「醸造酒」という事になります。ちなみに蒸留という工程を経るものがウィスキーで「蒸留酒」になります。

ということで代表的なお酒を原料と製造工程の面で分類すると次のようになります。ただし、わかりやすくするためにちょっと強引に簡略化していますので、あまり突っ込まないで下さい。

このように分類するとビールは「麦を原料とした醸造酒」ということになります。もし「ビールの定義は?」と聞かれれば「麦から造った醸造酒」と言えば間違いないです。

ということで「ビールについて学ぼう」の第一回目は「そもそもビールって何?」ということについて書いてみました。第二回以降は原料についてまとめていき、その後、製造方法について書いていきます。

以下は「ビールについて学ぼう」シリーズの予定です。新しい記事を書くごとにリンクを追加していきますね。

「ビールについて学ぼう」シリーズ 第一回 〜そもそもビールって?〜 第二回 ~基本の原料とドイツのビール純粋令、そして日本〜 第三回 ~麦、麦芽と焙煎について〜 第四回 ~ホップがなければビールじゃないのはなぜ?〜 第五回 ~酵母の力は偉大だ!〜 第六回 ~水が違えばビールも変わる?〜 第七回 ~いろんな副原料〜 第八回 ~ビール製造の基本〜 第九回 ~麦を麦芽に:製麦工程〜 第十回 ~デンプンを糖分に:糖化工程〜 第十一回 ~麦汁をきれいに:濾過工程〜 第十二回 ~ホップの登場:煮沸工程〜 第十三回 ~いよいよお酒に:発酵工程〜 第十四回 ~まだ飲んじゃだめ:貯酒・熟成工程〜 第十五回 ~Are you ready?:パッケージング工程〜 第十六回 ~おまけ〜

注)店主の知識をまとめたものであり、事実と異なる記述もあるかもしれませんので、その点についてはご容赦下さい。

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